【完】俺が幸せにしてやるよ



「だったらここもきれいかなって。美織たちの家から近いし」



なるほど。




「じゃあ二人とも初めてってことだね!」




なんかうれしい。




「ああそうだな」





あと二人だけでこの景色を見れるってことも。




そういえば美織ちゃん私が悠斗くんのこと好きって言ってたよね。



そう言われてからずっと頭の中でその好きっていう言葉が繰り返されてるの。



どうなんだろう。




悠斗くんと二人でいるとすごく楽しいしドキドキするけど




悠斗くんが美織ちゃんといるとなんかいやな気分になるし。





それが恋ってことなのかな。




前明里ちゃんから元カレの話とか聞いた時にそんな思いになったって言ってたし。



パッと悠斗くんを見る。



悠斗くんは景色を見ていて、その横顔は綺麗で。




心臓が今にもはち切れそうなくらいドキドキする。そんなの初めて。



私が悠斗くんを見ていることに気づいたのか悠斗くんが私を向く。


バチッと目が合って思ったこと。それは、



悠斗くんのこと好き。




ストンと何かが落ちた。




そう思えば思うほどこの気持ちにスッキリくる。




好き、なんだ⋯⋯。


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