【完】俺が幸せにしてやるよ
まあ今も好きなんだけど、、と言葉を続ける明里ちゃん。
「昔はね、ブラコンって言われるくらい好きで何をやるにもお兄ちゃんと一緒。絶対にお兄ちゃんから離れることはなかったの。学校とかでも行き帰りは一緒に帰ってたし、それをお兄ちゃんは嫌がったりしなかったんだ」
あの春輝さんだと逆にうれしそうだけどね。
幼い春輝さんと明里ちゃんが仲良くしてるのを想像すると微笑ましく思う。
「でもお兄ちゃん無駄に顔整ってるから昔から人気があってね。いくら妹でもずっと一緒にいることに反感買っちゃって⋯⋯。無視され始めたの。そこからかな、お兄ちゃんに強く当たっちゃうのは。
そうでもしないと自分を保てなかったの」
そう、、だったんだ。
だから、入学式の時⋯⋯。