【完】俺が幸せにしてやるよ
「明里ー!!!!」
「「え!?」」
急に大声を出しながらこっちにダッシュで向かってくる人がいて、2人で声をはもらせる。
「ごめん!全然気づかなかった!」
「春輝さん!?」
「一応心配で陰から見てたんだよ。そしたら春輝が⋯⋯はあ」
悠斗くん⋯⋯。
「明里ちゃん馬鹿にしなかった」
「そうだな」
「よかったぁ」
笑われるかもしれないって不安があった。
でもそんなことなかった。
「よかったな」
悠斗くんはそう言って頭をなでてきた。
「ゆ、悠斗くん。恥ずかしい⋯⋯」
絶対顔赤いよ⋯⋯。
慣れてないのに⋯⋯こういうの。
でも、なんでか気持ちいいなと思っちゃうんだ。
「慣れろ」