【完】俺が幸せにしてやるよ
「にしても陸斗くんは意外だったなあ」
え、どういうこと?
「私が知ってる陸斗くんはああいう王子様キャラだったの。でも、陽葵のバイト行ったときは結構男の子!!って感じだったから」
あ~。
そういうことね。
というかやっぱりキャラ作ってるんだね。
面白い。あとでいじってやろうかなぁ。
って⋯⋯
「やばい!!」
私は重大なことを忘れていた。
「え、何??」
「代表の挨拶しなきゃなのを忘れてた!」
「⋯⋯さすが天才」
そこっ、ぼそっと何か言わない!
「入学式始まるから廊下並んで~!」
え、もうこんな時間!?
校門を見ると保護者しかいなくて生徒は一人もいなかった。
あぁ、どうしよう。考えてないよ。忘れてた。
まさかのぶっつけ本番?