【完】俺が幸せにしてやるよ
家族
高校二年生になって一か月。
クラスにも慣れてきた。とは言っても明里とずっと居るんだけどね。
最近は他の子達も話してくれるようになったんだ。
「陽葵」
名前を呼ばれて振り返る。
突然現れた悠斗くん。びっくりしたよ⋯⋯。
最近よく放課後でもないのに私のクラスに来るんだよね。
まあ理由はわかるけど⋯⋯会えることはすごく嬉しいけれど。
「悠斗先輩!あ、あの付き合ってください!」
梨沙子ちゃん。一年生で悠斗くんのことがずっと好きだったみたい。
言うことは純粋の恥ずかしがりやなのに、やってることは大胆すぎるの。
こうやって人前で告白するし、悠斗くんのストーカーだし。
告白沢山してるのに顔はずっと真っ赤なまま。
緊張してるんだろうなぁと私の乙女心が感じている。
「陽葵、疲れた⋯⋯」
まあ、無視され続けてるけど。
「うん⋯⋯それより悠斗くん大丈夫?」
悠斗くんは春輝さんまかせだもんなぁ。
だから、ここに来る時は相当だ。
「春輝、逃げやがった」
春輝さん憎む!
私の大切な悠斗くんをほったらかしにするとか!!
てか、自分で言って、照れる⋯⋯。