【完】俺が幸せにしてやるよ





って勝手に恥ずかしがってる間に飲み物が来てたらしく⋯⋯


早速りんごジュースに手をつける。



やっぱりリンゴジュースおいしい。


ちょっと果実が入ってるんだよね。ジュースと言うよりスムージー的な。



って、そんなんじゃなかった!!



今日は大事な話をするためにここに来たんだった。



「香織ちゃん今日はどうしたの?」




「私のフルネーム知ってます?」


フルネーム??



なんで、今?



「そういえば知らないかも」



ずっと香織ちゃんだけだったし⋯⋯。



知ったのだって梨沙子ちゃんが呼んでるのを聞いたからであって。



「あ、まず聞きたいことがあるんです。あ、気に障ったらごめんなさい。陽葵先輩、




⋯⋯施設とかで育ちましたか?」




え?


施設っていう言葉を久しぶりに聞いた気がする。



その瞬間ぱっと浮かんだのは波瑠さん。



元気にしてるかな。



「うん。そうだよ。⋯⋯なんで知ってるの?」




香織ちゃんと施設にいた時にあったことはないと思う。




「私の名前、皆川香織です」


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