【完】俺が幸せにしてやるよ



え⋯⋯?




名字が同じ?


まさか。



いや、皆川なんてたくさんいるし。



でも私が施設に入っていることを知ってた。



どういうこと?



私の頭は混乱で真っ白だ。



「親族か何か?」


それしか考えられない。話の流れ的にも。



たまたま名字が同じなんですよ〜なんて軽い話じゃないことは私でも分かるから。



「あなたの妹です」


私が混乱してる時、目の前の美少女は驚くべきことを口にした。



「⋯⋯妹?」



なんで?


私は捨てられたんだよ。



なのになんで妹がいるの⋯⋯?



私は生後間もなくしてすぐ捨てられた。



なのに、私の親はもう一人授かったっていうの?



香織ちゃんが嘘をついているようには見えない。

< 237 / 273 >

この作品をシェア

pagetop