【完】俺が幸せにしてやるよ
え⋯⋯?
名字が同じ?
まさか。
いや、皆川なんてたくさんいるし。
でも私が施設に入っていることを知ってた。
どういうこと?
私の頭は混乱で真っ白だ。
「親族か何か?」
それしか考えられない。話の流れ的にも。
たまたま名字が同じなんですよ〜なんて軽い話じゃないことは私でも分かるから。
「あなたの妹です」
私が混乱してる時、目の前の美少女は驚くべきことを口にした。
「⋯⋯妹?」
なんで?
私は捨てられたんだよ。
なのになんで妹がいるの⋯⋯?
私は生後間もなくしてすぐ捨てられた。
なのに、私の親はもう一人授かったっていうの?
香織ちゃんが嘘をついているようには見えない。