【完】俺が幸せにしてやるよ
「私は会いに来て欲しかったです。ずっと、私の両親を待ってたんです⋯⋯」
強く言いすぎたかな⋯⋯。でも、私はこれくらいのこと思ってる。
捨てられたんだから。
「本当にすまなかった」
「⋯⋯今はどうしてるの?」
「今は引き取ってもらって楽しく暮らしています」
「そう⋯⋯」
ガチャ
「夏菜ー!やっほー!」
「邪魔するよ」
この空気にそぐわない、聞き慣れた声がした。
「千春??翔くんも⋯⋯今日は来ないでって言ったのに」
翔さんと千春さん⋯⋯??なんで?
夏菜さんも驚いている。
「陽葵が心配でな」
私!?
「⋯⋯え?知り合い?」