【完】俺が幸せにしてやるよ
「陽葵、夏菜たちね、本当に後悔してたの。
私達も見てたから知ってるけどずっと探してたわ。許すとか許さないとかは陽葵自身が決めることだけど
ちょっと見直してみて⋯⋯?」
ぱっと夏菜さんと竜也さんを見ると後悔してるような顔をしている。
クマもできてる。
多分、寝る間も惜しんで、仕事もして、私を探してくれてたんだ。
「⋯⋯正直あんまり許したくないです。でも、千春さんがそう言うなら夏菜さんたちを信じようと思います」
「うん。ありがとう」
そういう千春さんの顔は母親の顔をしていて、嬉しかった。
ちゃんと、私を娘として接してくれてるんだなと思って。
やっぱり、今は夏菜さん達のことを親とは見れないから。
「千春、ありがとう」
「全然!!」