【完】俺が幸せにしてやるよ
「わ、わかったよ⋯⋯」
ソロソロと近づいていく。
⋯⋯なんでこんなことに。恥ずかし⋯⋯。
「わぁ!」
悠斗くんの近くに来た瞬間手を引っ張られて悠斗くんの膝の上へ。
「ちょ、ちょっと。向かいあわせなの⋯⋯?」
向かいあわせの方が心臓が破裂しそう。
悠斗くんに聞こえるんじゃないかってくらいドキドキしてる。
悠斗くんの膝の上に座るとちょうど私と悠斗くんが同じ高さになる。
ちょっと、私の方が高いけど。
「⋯⋯ちょっとやばいかも」
上目遣いの悠斗くんの方がやばいです!
というか⋯⋯
「え⋯⋯?やばい、の?」
「心臓が壊れそう」
「悠斗くんもそうなんだ⋯⋯」
悠斗くん、いつも余裕そうだから全然そういうの無いと思ってた。
「俺をなんだと思ってんだよ⋯⋯で、どうだった?」
この体制で話すのは恥ずかしいけどなんとか、話した。
その間ずっと、悠斗くんの手が私の背中にあるから恥ずかしかった反面安心感もあって複雑な気持ちだった。