【完】俺が幸せにしてやるよ




「ちょっと待て。2階の突き当たりって、陸斗の部屋だよな?」



「うん」




「やば。うける。見に行こ」



悠斗くんも十分酷いよね。



「見に行くー!」



私もだけど。




陸斗くんの部屋まで行ってノックもせずに悠斗くんが部屋を開ける。




中には陸斗くんと香織ちゃんが。



「「⋯⋯」」



「えー、なんで二人とも姿勢よくして向かい合ってるの?」

「面白くねぇ。なんかやれば良かったのに」



なんか、って何よ!



二人とも正座してるのって何事?



「話してるだけだよ?」



陸斗くん⋯⋯話し方違う⋯⋯。なんか懐かしいような⋯⋯?



あ、一番最初はそうだったなぁ。



あとは、あのにこにこ王子の時の。学校での話し方もこれだよね。全然懐かしくなかった。最近結構聞くんだった。



でも、素の話し方知ってるから笑いが⋯⋯。



「陽葵、我慢」



「ゆ、悠斗くんは大丈夫なの?」


「慣れた」



慣れたって⋯⋯。まぁ弟だもんね。



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