【完】俺が幸せにしてやるよ
和解
気がつくと時間はとっくに遅くなってて⋯⋯
「ゆ、悠斗くんっ!もうこんな時間だよ!」
「下に行くぞ」
そう言って2人で下に降りると⋯⋯
「あー、ずっと待ってたのよー!」
そういったのは千春さん。
え、なんで、夏菜さんも竜也さんもいるの⋯⋯?
「ごめんね、陽葵ちゃん。嫌かもしれないけど、私たちは陽葵ちゃんと仲良くしたいの⋯⋯」
「失礼なことだとは思ってる。少しずつでもいいから心を開いてくれないか?」
どうすればいいんだろう。
正直、仲良くしたくないし、心を開くつもりもない。
でも、千春さんは信じてあげてって私に言ってた。
夏菜さん達がいい人達なのはちゃんと分かる。香織ちゃんみたいないい子を育ててきたわけだし、
千春さん達の友達だから。
でも、そう考えると私だけ蚊帳の外な感じ。
1回はこの人達にどんな理由であれ捨てられてるわけで⋯⋯。
ちょっぴり怖いのもある。
でも正直に言ったら絶対に傷つけちゃう。