【完】俺が幸せにしてやるよ



施設から車で1時間。大きな豪邸の前に車が止まった。



「ここが家だ」



え?


ここ?家、だったの?



「大きい⋯⋯」




「あははっびっくりしただろう。俺三条財閥の社長なんだ」





あ!社長さんか。だからか。


やっぱり、三条さんって聞いて三条財閥って思ったのに間違えはなかったんだね。



世間話をしながら翔さんと千春さんと一緒に家に入る。




「ひろい⋯⋯」



「この空間がすきなんだ」





そうしみじみという翔さん。




空間、かぁ。



広々としたロビーって感じ。


天井も高いし、真ん中には大きな階段がある。



映画とかアニメとかでよく見る景色だ。




こんな所に私がいるなんて、信じられない。



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