【完】俺が幸せにしてやるよ
「怒らないわよ。予想はついてたんだし、陽葵の良さは私だって分かってるもの」
美織ちゃん⋯⋯
「みおりちゃぁぁぁぁん⋯⋯!大好きだよー!!」
いい友達を持ったよー!!
「うるさっ」
うるさって言わないでよぉ!
電話口に出た時の美織ちゃんの方が絶対うるさかったし!
それはそうと、美織ちゃんに電話したのはまた別のわけがあった。
「あと⋯⋯私の親が見つかったんだ」
「え?」
「しかも、妹がいたし⋯⋯私の混乱しちゃって」
美織ちゃん相手だとすらすら言葉が出てくる。
「そうね。混乱するわよね。親との再開は陽葵にとっていいものなの?」
「どちらかと言うと、悪いかな。でも、信じてみようとは思ったよ。これから仲良くしていくつもり」
千春さんとの約束だもん。
「そうなの⋯⋯。頑張ってね。私応援してるから。何かあったらまた連絡して」
そう言って切った。