【完】俺が幸せにしてやるよ



そして、あんまりなんとも思ってなさそうにいう悠斗くんに私の心配は杞憂に終わった。




「あぁ、あと陸斗の件だけど」




陸斗くん?




なんだろう。お母さんや悠斗くんの態度と関係のあること?




「あいつ、心開きにくいんだよな。だから多少つらい思いはするかもしれねえけど大丈夫か?」




だから、さっき目が笑ってなかったんだ。納得。



キラキラスマイルだったけど。でも、みんなああいう笑顔に寄っていくんだろうな。




私は、環境的に表情の観察が出来たってだけだし、それがなかったら私だって騙されてた。




「うん!大丈夫だよ。後に来たのは私のほうだし急に知らない人が来られていい気分じゃないと思うから⋯⋯」




それにいろいろ言われるの慣れてるしね。



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