【完】俺が幸せにしてやるよ
「え⋯⋯」
これは、褒められた、のかな。
「何心開いてんの」
低い声が聞こえて扉のほうに目をやると悠斗くんがたっていた。
「⋯⋯悠斗くん」
「ちょっと陽葵と話したいことあるからどけ」
まさかのどけ!?
な、なんか二人ともキャラ違くない!?
私の気のせいかな⋯⋯。
でも、この状況で二人になるのは気まずいんだけどな⋯⋯。
なんたって悠斗くんのことでさっきまで泣いてたわけだし。
まぁ、陸斗くんが来てビックリしすぎて引っ込んだけど。
「はいはい、わかりました。がんば」
意地悪な笑顔を見せて帰って行った陸斗くん。やっぱり、さっきと違う。
私を見捨てないで!今二人きりになりたくないの絶対に気付いてたでしょ!
はぁ。