【完】俺が幸せにしてやるよ




悠斗くんのほうを振り向くと悠斗くんはさっきの悲しそうな顔をして私を見ていた。





そんな顔、して欲しくないのに。



また、引っ込んでいた涙が出そうになる。



「さっきはごめんな」





主語はないけど何に対して謝ってるのかは理解できた。





「全然大丈夫!あんなこと思うのは当然だと思うから。それがたまたま口に出ちゃっただけでしょ?大丈夫。私ああいうの言われなれてるから」




また目に涙が出てきそうだったけど頑張ってこらえて笑顔で言う。





私は大丈夫。






そう思ってないと自分が壊れそうでずっと自分に言い聞かせてきた言葉。






悠斗くんだけからあんな言葉言われただけでこんなに自分に私は大丈夫って言い聞かせたのは驚き。






「売り言葉に買い言葉的な感じで言ってしまったんだ」





「⋯⋯そうなんだ」





この言葉が嘘だってわかる。





目が泳いでるから。




隠し事苦手なタイプなのかな?




でも騙されてあげる。




多分悠斗くんにもいろいろあったんだろうし。






あと、翔さんたちと話してきたからなのか顔つきも変わったような気がする。



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