【完】俺が幸せにしてやるよ
「お待たせ!⋯⋯って陸斗くんもいるの?」
「なんだよ。ダメかよ」
「いやいや、そんなこと一言も言ってないからね!?」
もう、勝手に悪い解釈して怒らないでよー。
なぜか知らないんだけど、出会った最初は王子様みたいに優しかったのに次の日から生意気になっちゃったんだよね。
まぁ、引っかかっていたものは取れた感じですっきりしてるんだけど⋯⋯。
「陽葵が行く学校は小学校からの一貫校で俺はその中等部」
私のほうが年上なのに呼び捨てなんだよねー。
良いんだけど⋯⋯。そこまでこだわらないし。
ってか、今から私が行く高校って一貫校なんだ!
「⋯⋯友達出来なくない?」
もうグループできてるわけでしょ?
高校こそは頑張ろうと思ったのに⋯⋯。
「まぁ高校から入る人も少ないしな」
え⋯⋯。
「なんで!?」
「入試問題難しいから」
「え、編入試験は簡単だったのに⋯⋯」
私は入試の時期すぎてこの高校に入ることになったから編入試験だったって希子さん言ってたもんね。
「いや、たぶん、編入試験のほうがむずかしいんじゃないの?」
「ああ。そうだな」
「え!そうなの!?悠斗くん!」
「え?ああ」