【完】俺が幸せにしてやるよ
迎えに来てくれるんだ。優しい。
って、教室!?え、それもそれで⋯⋯うん。まぁいいや。
「ねえ!」
「え?」
急にたたかれてびっくりした!
私を呼んだのはこの子だよね。
私に向かってニコニコしてるもん。
「な、なんでしょう⋯⋯」
すっごく、可愛い女の子。
「私、成富明里!友達になってくれない?」
わ、なんか積極的な子だね⋯⋯。
でも、友達は欲しいし。
「あ、う、うん」
「はぁぁぁ。よかった!!少しの間だけ、よろしくね!」
「⋯⋯少しの間だけ?」
そういっても笑うだけ。
これは触れないほうがいいのかな。
「私は皆川陽葵です」
「敬語じゃなくていいよー!高校一年生?」
頷くと、
「私もなの!」
あ、そうなんだ!
「わかった。よろしくね!」