【完】俺が幸せにしてやるよ
「⋯⋯陽葵ちゃん?」
あっ!つい考え事してた!
「えへへ。ごめんね?席だったよね!えーっと⋯⋯。あ!成富さんと隣だ」
嬉しくて口元が緩む。
縦に五十音順なんだけど丁度隣みたい!
成冨と皆川って離れてるから嫌だなぁって思ってたけど、隣の可能性もあったんだね。
良かった!やっぱり知っている人が隣のほうが安心だよね。
「わぁ!やったね!」
そう喜んでる成富さん。
すっかり出会った最初に戻ってよかった!
というかもう教室は騒がしくなっていた。
良かった。注目されるの嫌なんだよねー。
「ねぇ」
どうしたんだろう。
「言いにくいんだけど明里って呼んでほしいな⋯⋯」
え⋯⋯。
「か、かわいいー!」
「え?え?」
戸惑ってる!
何なんですか、この可愛い小動物はっ!
なんで、こんなに可愛いんだろう。
「あの⋯⋯?」
「あ、ごめんね。もちろんだよ!!じゃあ明里ちゃんって呼ぶね!」