【完】俺が幸せにしてやるよ



「それだけ?好きになったりした⋯⋯?」



え!




「好きになるなんて!まだよくわかんないのに!え⋯⋯もしかして⋯⋯」



ちらっとひとつの仮説が私の頭に浮かび上がる。


「い、いや違うからね!?お兄ちゃんのことが好きな子から妹だからって理由だけでいじめられてたから⋯⋯」




あ。そうなんだ。




「大変だったんだね⋯⋯」



身内が人気者だと苦労することもあるのか。



明里ちゃんも、男の子からモテモテだと思うけど。



「まあね。ってかこれからもう解散らしいよ?詳しいことは明日話すって。一緒に帰る?」



あ、解散なんだ。自己紹介とかあるかと思ったのに⋯⋯。明日かな?




「ごめんね?帰る人はもういるんだ」




「え?そうなんだ。でも陽葵ちゃん高校からでしょ?知り合いなんていたんだ」




「うん」



まだかな。高校二年生だし遅いのかな。片付けとか⋯⋯。




もう少し待ってようかな。




「陽葵」


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