【完】俺が幸せにしてやるよ
⋯⋯この空気無理。
ってか、静かなのが無理って感じなの。うん。
うるさいなとは思ってたけど、でも叫ばれてる方が居心地としてはいいのかもしれない。
叫ばれてる時のみんなの視線は悠斗くんに行ってるしね。
「ね、ねぇこれどうにかならないの??」
「俺には無理だな」
周りが静かなせいでコソコソ話で話す。
悠斗くんがこの雰囲気にしたのに。
「⋯⋯」
絶対できるでしょ。
ここにいる人達は多分だけど悠斗くんの言うことは聞くはず。
だって、うるせぇって言っただけでピタッと静かになったんだよ?
はぁ。どうせ、めんどくさいんでしょ。
なんか悠斗くんのこと分かるようになってきたかもしれない。
この沈黙を我慢して1分。