【完】俺が幸せにしてやるよ
理解されたいなんてのも思わない。それは過去で思わないようにした。
話したところで同情しかされないのは目に見えてるから。
そんな暗いところまで気持ちが達したとき⋯⋯
「陽葵ちゃん?大丈夫?」
あ、いま明里ちゃんと話してるんだった。
「大丈夫だよ。気にしないで」
あーあ。心配なんてかけちゃいけないのに⋯⋯。
「んー⋯⋯ほんと?」
そうやってのぞき込んでくる明里ちゃん。
心配性だなぁ、明里ちゃんは。
「ふふっ。うん!ほんと大丈夫」
そういっても納得してないような顔をしたから、私がぱっと別の話に切りかえた。