猫系男子の寝言
ねぇ、神様。
さすがにこの展開はダメでしょ。
少女漫画で多少はある場面だとは思うよ?
けどこういうのって、私が猫田君と仲良くなったあとに起こるイベントであって。
私が嫉妬する〜みたいな流れじゃないの。ねぇ。
ライバル出現をこんな早々しちゃダメでしょーが!!
もちろん、取り囲む野次馬はザワザワし始め、隣を見れば先輩以上に赤くなってる美南がいるわけで。
おい、主人公私だぞ。
チラッと猫田君を見ると、先輩を真っ直ぐ見ていた。
……なんて返すのかな。
長い間黙り、息を少し吸って一言。