猫系男子の寝言


「忙しいんですけど」


「俺は暇してんだよ、構ってくれてもいいじゃねーか」


高校1年、夏。


猛暑。


じんわりと込み上げてくる汗のせいで、Yシャツが肌にまとわりつく。


蝉の鳴き声が窓から廊下へと響き渡り、より夏の暑さを実感させる。


そして私は、保健室の暇人こと


谷川 俊(タニカワ シュン)に付きまとわれている。


ちなみに、彼は教員である。


少し長めの黒髪に、長身で細身。


気だるげに座っている瞳は大人の色気が出ていて


ルックスは良い。
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