HEROに花束を(完)
「わあ、かわいい。」
一つのお店のショウウィンドウから中を覗くと、青いリボンを首につけた子犬のぬいぐるみが置いてあった。
「悠みたい…。」
悠はまるで幼い子犬のようだ。
面白いことをみつけたら、尻尾を振ってわんわんと走って行く。
そしてまた別の楽しそうなものを見つけたら、今度はそっちに尾っぽを振る。
悠はきっと直感で生きているんだ。
だからあんなに生き生きとしているんだ。
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