HEROに花束を(完)

わたしは周りの視線を気にしながら急いでパーカーを脱いだ。


でもわたしがりがりだし、貧乳だし、色気ゼロだし…似合うわけないよ。


顔を上げればバシャバシャと海に入って行っている悠の姿が見えた。


周りを見れば楽しそうに笑うカップルか家族ばかり。


男女二人でビーチなんて…っ。


ねえ悠?


悠は何を思ってわたしをここに連れてきたの?


こんなのカップルしかこないよ?


悠、


わたし、悠がわからないよ…
< 235 / 537 >

この作品をシェア

pagetop