HEROに花束を(完)

わたしは潮風で暴れる髪を片手で抑えながらでこぼことした砂の上を歩いた。


悠は一人でいてもなんだか楽しそうだ。


どうしてわたしなの?


他にも可愛い子、いっぱいいるでしょ?


悠はきっとモテないって思ってたけど、絶対モテてるでしょ?


だってこんなにも…



「穂花!」



カッコイイんだもん。



膝下まで並につかっている悠は、



上半身の腹筋が割れていて、



そんな格好で呼ばれたら、



わたし緊張してどうにかなっちゃうよ…



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