HEROに花束を(完)

砂浜まで着くと、悠はまだ元気なのか、


「ビーチバレーしよーよ!」


なんて無邪気に笑ってる。


「もう疲れたー!」


「お前泳いでねーだろーが。」


「死ぬかと思ったー。」


「嘘ばっかだなーお前は。」


「悠は頼りないもん。」


「はあ?」


って二人でふざけ合っていると、


「あっ!」


って高い声が聞こえてわたしは振り返った。
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