HEROに花束を(完)


「それで悠とはどうなのー?」


「ぶっ。」


わたしは飲んでいたお茶を吹き出した。


「うわっ、きったないーい!」


「ごめん、ごめん。」


そう言って口を拭いながらも、内心はハラハラしすぎて死んでしまいそう。


そんな唐突に聞かれたら誰だって焦るって。


あんなことやこんなことがあったわけだし…


ってやばい!恥ずかしい〜!!


百面相しているわたしを見て、


千秋ちゃんは面白そうに口角を上げている。



「ってことは、キスでもしたか!」


「ぶっー!」



また吹き出したわたしを見て、千秋ちゃんはぎょっとしたように目を見開いた。


「まじか…。」

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