HEROに花束を(完)
*
家に帰ったのはもう遅くなってからだった。
「ねえねえ、今年の花火大会どうするの?」
ソファでくつろぐお姉ちゃんから聞かれてわたしは驚く。
そうか、もうそんな時期か。
「いつもだったら穂花は家族と行ってるけど、今年は、ねえ?」
そう言って意味深に微笑むお姉ちゃんにわたしは固まる。
「悠ちゃん誘った?」
「誘ってないけど…。」
「だめじゃーん。取られちゃうよ、悠ちゃんイケメンだもん。」
そう言われて美菜ちゃんの可愛らしい笑顔が浮かぶ。
本当にわたしは美菜ちゃんと何か変な縁があるのかもしれない。
お父さんを取られたかと思えば、今度は、悠まで…。
家に帰ったのはもう遅くなってからだった。
「ねえねえ、今年の花火大会どうするの?」
ソファでくつろぐお姉ちゃんから聞かれてわたしは驚く。
そうか、もうそんな時期か。
「いつもだったら穂花は家族と行ってるけど、今年は、ねえ?」
そう言って意味深に微笑むお姉ちゃんにわたしは固まる。
「悠ちゃん誘った?」
「誘ってないけど…。」
「だめじゃーん。取られちゃうよ、悠ちゃんイケメンだもん。」
そう言われて美菜ちゃんの可愛らしい笑顔が浮かぶ。
本当にわたしは美菜ちゃんと何か変な縁があるのかもしれない。
お父さんを取られたかと思えば、今度は、悠まで…。