HEROに花束を(完)









おばかさんな彼に小さく微笑む。


ピキッと電流のように走った胸の痛みは誰にも知られることなく、ただ、じんじんと痛み続けていた。


新しい秋の風が全てを忘れさせようとしくれるように、


悠のくしゃっとした笑顔をそっと優しく撫でて行った。













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