HEROに花束を(完)
顔を上げればいつものようにみんなに囲まれて笑う悠の姿。
あの日振られてから、一度も会っていないし話していない。
向こうも話しかけてくる様子はないし、わたしも話しかけに行こうなんて思わない。
ただ、ね…
わたしは今でも悠のことが好きだから、切ないし…
それにね、悠。
悠がそんな溢れるような笑みを灯せる理由を知りたいよ。
君は、知っているんでしょう。
いつか、君の世界は暗闇に包まれるって。