HEROに花束を(完)
こんなことなら出逢わなければよかった。


恋なんて好きじゃない。


恋する自分は変だ。


恋なんてしたくなかった。


幼く儚い、淡い恋心でわたしには十分だったのに。


だけど、恋はそれを許してくれない。


まるで底なし沼に足を踏み入れてしまったかのように、


わたしは抜け出すことができないんだ。

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