HEROに花束を(完)
*
「はい、オレンジジュース。」
図書館の外のベンチに腰をかけていると、お姉ちゃんが缶を突き出した。
「喉乾いて…、」
「飲まないなんて言わせないから。わたしからのおごりなんだから
ね!」
って、迫力のあるお姉ちゃんに負けて缶を受け取る。
「で、何。いつもふわふわしてて何考えてんのかわかんないあんたが、とうとう勉強しだしたの?」
お姉ちゃんは本当に気味が悪がっているようだ。
「しかも…医学とか。論外。」
わたしは苦笑した。
「あんた文系だったよね?」
「そうだけど…、」
「理系になったの?」
「いや、別にそういうわけじゃ…。」
「じゃあ何?」
お姉ちゃんに興味津々というように覗き込まれて返事に困る。
「はい、オレンジジュース。」
図書館の外のベンチに腰をかけていると、お姉ちゃんが缶を突き出した。
「喉乾いて…、」
「飲まないなんて言わせないから。わたしからのおごりなんだから
ね!」
って、迫力のあるお姉ちゃんに負けて缶を受け取る。
「で、何。いつもふわふわしてて何考えてんのかわかんないあんたが、とうとう勉強しだしたの?」
お姉ちゃんは本当に気味が悪がっているようだ。
「しかも…医学とか。論外。」
わたしは苦笑した。
「あんた文系だったよね?」
「そうだけど…、」
「理系になったの?」
「いや、別にそういうわけじゃ…。」
「じゃあ何?」
お姉ちゃんに興味津々というように覗き込まれて返事に困る。