HEROに花束を(完)
そしてお互いを見合わせてぷって吹き出す。
あーあ、やっぱりわたしは悠が好きだ。
笑い涙をぬぐいながらわたしは袋を悠のベッドの上に置く。
「これ、プレゼント。」
「え?」
「まだ開けないでよ。わたしが帰ってから見てね。」
「ありがとな。」
少し気恥ずかしくなって髪を耳にかける。
「クラスみんなからのプレゼントだから。」
「まじで?」
「みんな、悠が大好きなんだよ。」
そういえば、悠がふわっと微笑んだ。
「あったりまえ。だって俺のことみんなちょー好きだから。」
「自分で言うなー。」
「俺様さいこー。」
「はあ?」
いつもの悠になってほっとする。