HEROに花束を(完)
そしたら悠とわたしの間に子供が生まれて、
悠が変顔をしたりして子供を笑わせたりするのかもしれない。
そして何度かの春、桜の木々の間を、二人で子供の片方の手を握って入園式に行くのかもしれない。
子供が幼稚園でいじめられたら悠がお得意の魔法の力できっと子供を笑顔にしてくれる。
そして子供は成長して小学生になって。
入学式に行って、悠と二人で拍手して。
授業参観へ行って、運動会へ行って。
運動会の二人三脚では、きっと悠は運動神経がいいから、子供と二人で一等賞を取るのかもしれない。
そして感動屋さんの悠は、子供の卒業式で号泣しちゃったりして。