HEROに花束を(完)

「穂花っ!」


不意に腕に温かいぬくもりが触れて、わたしは濡れた瞼を開けた。


こぼれ落ちる涙の先に見えたのは、


「ごめんっ。」




























息を切らして、顔を歪めた悠だった。
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