HEROに花束を(完)
「えー、でもよかったー綾瀬さんがふつうの女子高生で!」
「え…?」
「いっつも一緒にお弁当食べるの誘おうか迷ってたんだけど、なんか冷酷少女なのかなーとか思っていろいろと悩んでたんだよね〜。」
「そうそう!なんか人を寄せ付けないクールなオーラがあったっていうか…。」
「なんかわたし達のレベルとは合わないのかなあとかね!」
「うん!でも、こんなかわいい子って最初から知ってたらすぐともだちになったのに!!」
そう言って千秋さんが抱きついてきたからわたしは驚いて固まった。
「ほらほら千秋怖がらせないの!」
「だめでしょー!」
「ごめんごめーん。」
そう言ってテヘって謝る千秋さんに、わたしは思わず笑った。
悠と同じ匂いを感じた千秋さんだった。