HEROに花束を(完)
*
「わたし徒歩通学だから一緒に行けないけど、また明日ね!」
そう言って千秋さんが校門の前で手を振る。
「ばいばーい!」
同じお弁当を食べる仲間の優しそうな子もニコッと笑う。
他にも三人くらいがばいばーいって挨拶をしてくれた。
それがもう泣けそうなくらい新鮮で嬉しくて、わたしはしばしそこに立ち尽くしていた。
「穂花、よかったな!」
そう言ってくしゃって笑うのは悠。
いつの間にか隣に立っていた。
「うん!」
ニコッと笑うと、悠がパッと目を逸らした。
「お前この頃よく笑うようになったな。」
「そうかな。」
「おう。」
そう言ってなぜかいきなり早足になる悠。
「わたし徒歩通学だから一緒に行けないけど、また明日ね!」
そう言って千秋さんが校門の前で手を振る。
「ばいばーい!」
同じお弁当を食べる仲間の優しそうな子もニコッと笑う。
他にも三人くらいがばいばーいって挨拶をしてくれた。
それがもう泣けそうなくらい新鮮で嬉しくて、わたしはしばしそこに立ち尽くしていた。
「穂花、よかったな!」
そう言ってくしゃって笑うのは悠。
いつの間にか隣に立っていた。
「うん!」
ニコッと笑うと、悠がパッと目を逸らした。
「お前この頃よく笑うようになったな。」
「そうかな。」
「おう。」
そう言ってなぜかいきなり早足になる悠。