Midnight secret
コンコン…
「失礼します。」
そう言って入ると、後ろを向いていた彼がくるっと振り返った。
「やっと来たか…」
そう言って、微笑む彼はこの会社の社長…
咲坂 優磨(さきさか ゆうま)
「毎回、階段登るの大変なんだよ?」
「じゃあ、会うの止めるか?」
優磨は意地悪そうに、にやっと笑う。
だめ!
そんなの耐えられない…!
「止めない…!」
「ふっ…
こっち来いよ…」
実は、私と優磨は付き合っている。
この会社に入って3年目…
1年前に猛アタックされて、誰にも言わないことを条件に付き合っている。
そして、仕事終わりにここに来ることも…
ここに来るのは、仕事という名のラブラブ時間だ。
最初は全然興味が無かったけど、今私は、彼に夢中だ。