Midnight secret
「はぁ…花凛、ちょっと離れろ…」
えっ…嫌われた…!?
「いや!離れない!」
「まじで、お願いだから、離れて。」
あぁ…嫌われたんだ…
そう思って、俯きながら離れる。
しつこかった?
それとも、私が抱きついたのが嫌だったの?
耐えきれなくて、涙がポロポロ零れた。
「うぅ…」
「え!?花凛?なんで泣いてんの?」
私が泣いていることに気がついた優磨がそう言った。
優磨が心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
「どっか痛いの?
それとも、嫌なこと思い出した?」
私には、暗い過去がある。
その事を優磨に話したら、俺が支えてあげるって言われたんだ。
その時は嬉しかったな…
でも、今は違う。
ふるふると首を振る。