千年前の君を想ふ
ーーーーえ?
私を褥に繋ぎとめて、敦政はまた唇を寄せる。
力が抜けていくような口付けに溺れていると、着物の下に手が入ってきた。
「んっ!(ビクッ)」
何かを探すように動く手に対して、
ゆっくり、深く、時には舌を絡めながら口付けが降ってくる。
敦政の手がついに胸に触れたとき、
(このまま、抱かれちゃうのかな…)
パンッ
パーティクラッカーのような大きな音を出して、敦政の頬に平手打ちをしてしまった。
敦政は驚愕と悲しみが混じったような複雑な表情だった。
じわじわと、私の目から涙が出てきた。
「……っ!…ごめん……」
その一言を合図に、私は部屋を飛び出した。