千年前の君を想ふ
「そろそろ起きなければな。」
「う、うん……」
少し、寂しいと思ってしまった。
「なんだ、まだ足りないのか?」
そう言いながら私の頬に手を寄せる。
(なんか、一気に恥ずかしい!!)
「だ、大丈夫です!ほら、朝餉が来るよ!」
くつくつと笑う敦政を真っ赤になっているであろう顔で睨む。
「無駄だ。睨んでいてもうつくしい。」
(なんか今、バカップルみたい)
部屋に入る朝日がとても暖かい。