千年前の君を想ふ
「それで、何か対処方法は考えてるの?」
「ああ。……良い考えがある。」
にやり、と不敵な笑みを浮かべた。
その30分ほど後、私は敦政に連れられ(半ば引きずられ)宴会場のような所へ来て、上座の方に座っていた。
ーーーべったりと敦政にくっついた状態で。
『良い考え』とは、このことだったらしい。
どうやら敦政は、私達がラブラブな所を見せつければ解決すると思ったらしい。
綺麗な着物を着た女性が、ふわふわと舞っているが、敦政は見事に私しか視界に入れていない。
私は敦政の左側に座って、腰を引き寄せられている。
(本当に、この体勢は恥ずかしい&きつい!!)
しかも…
私の向かい側、つまり敦政の右斜め前に、菖蒲が座っているのだ。
彼女は、ずっとニコニコしているのだが……
目が笑っていない…。