千年前の君を想ふ


「さすが、輝夜ちゃんねぇ!とっても綺麗な所作だったわぁ!」

「ありがとうございます。」


生徒さんの1人が褒めてくれた。

ここに来る生徒さん達は、ほとんどの人がうちの母と会話をすることを楽しみにしているようで、ある程度着付けを教わったら井戸端(?)会議が開かれるのだ。



パン、パンと母が手を叩き、続ける。

「さぁさ、皆さん。うちの娘が帰って来たことですし、着付けのお勉強を始めましょうか。」

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