一緒にいたいと願ってた

第1章

友達

高校生活最後の夏。
体育祭が終わりもうすぐで文化祭が始まる頃。
みんなが楽しそうに体育をしているのを私は教室から一人見ていた。
そんな時ガラッとドアが開き私の視線は机にある課題もいう数学のプリントに移される。

「増野。課題進んでるか？」
そういう担任の田原先生に私は笑顔を向ける

「はい。」

「そうかー。終わったら職員室に頼むな。」

用件が住んだ先生はまた教室のドアを閉めてどこかへすと歩いていく。

課題なんて…全然手がつかないよ。

「愛羅ーパース！」

「はーいっ！」

増野愛羅。
私の双子の妹は栗色のショートヘアを揺らしながらゴールにシュートを決めて同じクラスの女子と喜びをわかちあっている

……いいな。

私は胸のあたりを掴んで耳にイヤホンをする。

増野美琴。

双子の妹の愛羅とは顔も性格も正反対。
愛羅はクリっとした茶色くて大きい目にピンクのルージュが塗られていてかわいらしい栗色のショートヘア。

私は愛羅みたいにクリっとした目じゃなくて少しつり上がってる猫目。

ぱっつんの前髪と後ろ髪は生まれつきのブラウン色で背だって155cmないかわいらしい愛羅のは違って160cmとまぁまぁ大きい。

体が弱い私はもちろん体育なんて出られるはずもなく、こうやってみんなが体育を受けてる時は大人しく課題をしている…。