鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
「仕事では甘やかすことは出来ないからな、ふたりでいる時はこれでもかってくらいに甘やかせてやる」
まだお風呂にも入ってないのに、のぼせてしまったみたいにぼーっとしてくる。
「孝太郎さん、甘すぎです」
「菜緒限定だ。菜緒、愛してる。何度言っても言い足りないくらいだ」
その後、孝太郎さんは言葉通り私をこれでもかってくらいに甘やかした。
午後になって、ぎこちないながらもようやく身体が動き始めるようになったにもかかわらず、「なにもするな。身体を休めろ」と、制された。
孝太郎さんは掃除、洗濯、料理とテキパキ動いている。
天は孝太郎さんに二物も三物も与えたんだろうか?
孝太郎さんを眺めながら、すごい人とつき合ってるんだなぁと、改めて思った。