鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
「あ~!」
誰もいない資料室に私の叫び声が響いた。
さっき課長、晩飯に付き合ってくれって言った、よね!?
接待の予定、なんてあったっけ?
いや、そんな予定ない。
そもそも接待に私を連れて行くなんてこと、絶対ないし。
課長と、ふたりで…?
晩御飯…?
私、なんかやらかしたっけ?
異動とか?
まさか…クビってことは、ないよね?
なんだか急に不安になってきちゃったよ。
どうしよう…。
返事しちゃったから、行かなきゃいけないよね…。
ファイブカフェ…。
あそこのカフェオレ好きなんだけどな~。
はぁ~、ここであれこれ考えてても仕方がない。
考えれば考えるほど、マイナスなことしか思い浮かばないし。
とりあえず仕事しよう。
山積みのファイルを次々に整理していく。
あっという間にファイルは片付いて、私は資料室を後にした。