鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
しかも私は男の人が苦手。
話すことは普通に出来ても、触られるのは怖いし、気持ち悪くなってしまう。
女子中、女子高、女子大だったから、そもそも男の人と関わることがなかったのが大きな原因だとわかってる。
社会人になって少しずつ慣れていくのかなと考えていたけど、同期会でのことで、とても慣れそうにはないと思ってしまった。
同期の加治田くんに触られたことが大きなトラウマになり、それ以降は仕事以外で男の人を避けるようになってしまった。
そんな私は恋愛する資格すらないんじゃないかと落ち込んだ。
好きな人が出来ても、その先に進むことが怖い。
自信なんてこれっぽっちもないから、告白なんて出来るワケもなく、ただ陰ながら見てるだけだった。
だから、課長のことが好きだと自覚しても、叶わない恋だと諦めかけた。
それならばと、課長の右腕にはなれなくても、仕事を頑張って足を引っ張らないように、営業事務として支えていきたいと思った。
それがまさか課長に告白されるとは思ってもみなくて…。